社会人が漫画家になるには?おすすめ専門学校や塾も紹介!
社会人がマンガ家になるために勉強を始めるとなると、様々な条件をクリアする必要があります。
例えば、会社勤めの方が平日の昼間に専門学校に通うのは現実的ではないでしょう。
そのため多くの社会人は、夜間や週末に開講されるマンガ教室を利用してマンガについて学んでいます。
ただし、マンガ教室には趣味の延長で学ぶところも多く、本格的にマンガについて学びたい方には物足りなく感じる場合があります。
そこで本記事では、社会人を続けながら本気でマンガ家を目指す方法や、マンガを本格的に学びたい社会人におすすめの、夜間や週末に通える専門学校をご紹介します。
本記事は声優養成所へ行こう編集部が独自に制作しています。各事業者はコンテンツ制作に一切関与していません。本記事は広告を含みます。
社会人が働きながらマンガ家を目指す方法
鳥山明さんは社会人になってからマンガ家としてデビューしました。
「ウィッチウォッチ」の篠原先生、「食戟のソーマ」の附田先生、「約束のネバーランド」の白井先生、「マッシュル-MASHLE-」の甲本先生など、一度社会人を経験してから人気マンガ家になったというサクセスストーリは多く存在します。
近年、社会人からマンガ家を目指すチャンスは、昔に比べて大きく広がっています。
マンガ雑誌に作品を応募する以外にも、SNSや投稿サイトなどを活用して、自分の作品を広く発表できる環境が整っています。
一方で、作品の数が増える中で、読者に関心を寄せてもらえる作品を生み出すことは非常に難しくなっています。
その点を踏まえるなら、昔に比べてハードルは上がっていると言えます。
だからこそ、マンガ家になるには専門的な知識や技術がますます重要になっています。
そこでまずは、社会人はどうやってマンガ家を目指すべきなのかについて見ていきましょう。
社会人が働きながらマンガ家を目指す方法は以下の通りです。
独学でのマンガ制作
社会人として仕事を続けながら、マンガ制作を独学で学ぶ方法です。
技術的な面に関しては、ネットやハウツー本などを駆使すれば、独学でもマンガ技術を上達させることは可能です。
独学によるマンガ制作のメリットとデメリットは以下の通りです。
- 自分のペースで学べる
- 興味のある分野だけを学べる
- 経済的な負担が少ない
- 客観的な評価や批評が得られない
- マンガ家デビューのサポートを受けにくい
- 情報量が少なく偏る
専門学校やオンライン講座で学ぶ
最近では、社会人でも通えるマンガ専門学校や通信講座が増えています。
プロの講師から直接指導を受けられるため、効率的にスキルを向上させることができます。
- 専門的な知識や技術の習得が早い
- マンガ家になるためのサポートが受けられる
- 業界の人脈がつくれる
- 仲間がいることでモチベーションを維持しやすい
- 学費がかかる
- 学校に通うための時間が必要
マンガ家になるための重要なポイント
マンガ家になるために最も重要なことは、とにかく作品を描くことと言われています。
そのため、独学の方がマンガ制作に十分な時間を確保できるという理由で、独学を選ぶ人も多いかもしれません。
しかし、売れっ子マンガ家の多くは、単に絵が上手いだけでなく、読者に選ばれる客観的視点も持っています。この視点を得るには、プロのアドバイスが非常に重要です。
プロの指導を受けることで、成長のスピードを大きく加速させる可能性があります。
その点において、社会人でも通えるマンガ専門学校はおすすめです。
オンラインよりも対面で学ぶ方が、リアルタイムで質問ができ、より実践的な指導を受けやすいので、できれば通学を選ぶ方が良いでしょう。
対面の授業で直接アドバイスを受けることで、さらに効果的に技術を磨き、マンガ家の夢に一歩近づくことができるでしょう。
社会人におすすめのマンガ専門学校
社会人がマンガ家を目指すための専門学校を選ぶ上では、効率よく学べるかどうかが重要です。
時間が限られている中で、しっかりと技術を習得でき、さらにマンガの添削も行ってもらえる学校を選ぶことが大切です。
ここからは、社会人向けのおすすめマンガ専門学校を5校ご紹介します。
基礎から着実に学ぶなら「代々木アニメーション学院 週一コース」
代々木アニメーション学院はアニメやマンガなどのサブカルチャーに精通した学校で、少ない時間でも実践的な学びが得られる点が大きな特徴です。
マンガに関連した専攻だけでも5つの選択肢がありますが、中でもマンガベーシックコースはマンガの基礎を学びたい社会人におすすめの選択肢です。
このコースは半年間の通学制で、マンガについて初めて学ぶ人でも安心して始められる内容となっているので、基礎からしっかりと学べる点が強みです。
マンガについて本格的に学びたいけれど、何から始めればいいのか分からないという人には非常におすすめのコースです。
また、デジタルマンガについて重点的に学べるコースも開講しています。昨今のマンガ制作では、デジタルツールを活用することがかなり多くなっています。
さらに、全国9拠点で同一のカリキュラムで授業を受けることができます。
他校では有能な講師や業界最先端の情報などが東京校に集中しがちですが、代々木アニメーション学院では地方校であっても東京と同水準の教育を受けることができます。
コストと時間を最小限に抑えて、効率よく学びたい方におすすめの学校です。
学校名 | 代々木アニメーション学院 |
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専攻・コース | イラストベーシックコース / マンガベーシックコース / デジタルコミックコース / デッサンコース / シナリオ・小説ベーシックコース |
授業回数 | 週1回 |
学習期間 | 6ヶ月 |
学費 | 132,000円
※入学金別途33,000円 |
校舎 | 東京校 / 大阪校 / 名古屋校 / 福岡校 / 広島校 / 仙台校 / 金沢校 / 札幌校 |
※2025年3月時点での情報です。
日本全国で高水準の教育が受けられる「ヒューマンアカデミー夜間・週末講座」
総合学院ヒューマンアカデミーは、全国に校舎を展開する大規模なマンガ専門学校です。
校舎数が圧倒的に多く、地方でも高水準の教育を受けられるのが大きな魅力です。
さらに、どの校舎も駅から徒歩圏内にあり、忙しい社会人でも通いやすい環境が整っています。
総合学園ヒューマンアカデミーでは、有名雑誌の編集者が一堂に会するマンガ合宿が開催されます。
この合宿に参加すれば、一日で複数の出版社に自分の作品を見てもらい、評価を受けることができます。
参加出版社は100社以上にも上り、これは総合学園ヒューマンアカデミーの最大の魅力と言えます。
参加には条件が設けられる場合がありますが、全日制だけでなく夜間・週末講座の生徒もマンガ合宿に参加することができます。
その他にも、編集者の視点から個別の添削指導を受けることができます。
自分の作品をプロの視点で添削してもらう事で、独学では得られない技術も身に付ける事ができるでしょう。
また、ヒューマンアカデミーの夜間・週末講座はコースが一つではなく、自分の学びたい講座を組み合わせることができる点も特徴です。
時間的・経済的ロスが少なく済み、通学とオンラインで学習方法を選ぶ事もできるので、社会人でも柔軟に学ぶことができるマンガ専門学校となっています。
学校名 | 総合学園ヒューマンアカデミー |
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学科 | 夜間・週末講座 マンガ |
専攻・コース | 【6ヶ月】
マンガ家養成講座 / マンガ家養成超画力アップ講座 / マンガマスターコース / クリップスタジオペイント講座 / イラスト・キャラクターデザイン講座 / キャラクター着彩講座 / イラストマスターコース / シナリオ・ノベル講座 |
授業回数・時間 | 週1×3時間〜 |
学習期間 | 3ヶ月 / 6ヶ月 |
学費 | 407,000円(6ヶ月)
203,500円(3ヶ月) |
校舎 | 札幌校 / 仙台校 / 大宮校 / 千葉校 / 秋葉原校 / 横浜校 / 静岡校 / 名古屋校 / 京都校 / 大阪心斎橋校 / 神戸三宮校 / 岡山校 / 広島校 / 北九州校 / 福岡校 / 熊本校 / 鹿児島校 / 那覇校 |
※2025年3月時点での情報です。
KADOKAWAが作った新しい学校「KADOKAWAマンガアカデミー キャリアカレッジ」
KADOKAWAマンガアカデミーは、出版大手KADOKAWAグループが、マンガ業界の即戦力を育てるために設立した新しい学校です。
KADOKAWAグループは、出版業界で紙メディアが衰退していく中、電子書籍での売上拡大に成功している企業です。
特にラノベやコミックなどのコンテンツが強く、またそれらをアニメや映画などに展開していくミックス戦略でも成功を収めている企業です。
KADOKAWマンガアカデミーでは、業界のトレンドに合わせて毎年カリキュラムと講師の見直しが行われており、常に最新のスキルや情報を提供しています。
業界の変化にも柔軟に対応し、実践的な知識も得ることができます。
授業は週に一回、日曜日に開講されるため、仕事をしている方でも通いやすい環境です。
授業料は他の学校に比べて高めですが、少人数制の完全対面授業で、動画教材ではなく直接指導を受けられることを考慮すると、妥当な金額と言えるでしょう。
さらに、作品品評会やキャリアカレッジの交流会といったイベントも開催され、業界で活躍する卒業生との名刺交換の機会も提供されます。
業界での人脈作りをしたい方にとっても最適な環境です。
学校名 | KADOKAWAマンガアカデミー キャリアカレッジ |
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専攻・コース | マンガ・イラストコース |
授業回数・時間 | 要確認 |
学習期間 | 6ヶ月 / 12ヶ月 |
学費 | 750,000円(6ヶ月)
1,250,000円(12ヶ月) |
校舎 | 東京校 / 大阪校 |
※2025年3月時点での情報です。
実績重視なら「日本まんが塾」
日本まんが塾は、専門学校という形態ではなく、マンガの教育だけに特化したマンガ専門のスクールです。
各コース20名と定員を設けており、連載マンガ家を輩出した実績もあります。
週4回のクラスやオンラインコースなども用意されていますが、社会人におすすめなのは週1回×2コマを受講する「土曜科」です。
オンラインコースが受講しやすいと感じるかもしれませんが、オンラインと言えども開講時間が決まっており、1年次は週2日、2年次は週4日授業が開講されます。
社会人を続けながらこのスケジュールで学習するのは少し難しいので、日本まんが塾を選択するのであれば土曜科がおすすめです。
学校名 | 日本まんが塾 |
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学科 | 土曜科 |
授業回数・時間 | 土曜日 10:30〜16:30 |
学習期間 | 1年間 |
学費 | 250,000円
※入学金3万円含む |
校舎 | 東京 |
※2025年3月時点での情報です。
日本デザイナー学院マンガ専科
日本デザイナー学院マンガ専科では、同校卒業生や他校のマンガ科卒業生を対象にした「プロデビューコース」と「マンガ家育成コース」を開講しています。
これらのコースは基礎から学びたい方を対象とするものではなく、すでに一定の基礎力を身に付け、デビューを目指してさらに技術に磨きをかけたい方のためのコースです。
日本デザイナー学院マンガ専科では、1コマ140分の授業を週に1〜2コマのペースで1年間にわたって学ぶことができます。
授業は土曜日に開講されるため、社会人の方でも通学しやすい環境です。
個別指導を中心に行われるため、マンガ制作において直接指導を求める方におすすめの学校です。
「プロデビューコース」では、各自が目指す出版社への投稿や持ち込みを行う際の作品指導が行われます。
一方、「マンガ家育成コース」では、プロデビューコースの内容に加えて、ネーム作成、プロット構築、キャラクター制作、背景やパースなど、より技術的な指導も受けられる点が特徴です。
ただし、年度によっては開講されない場合もあるため、受講を考えている方は事前に確認が必要です。
学校名 | 日本デザイナー学院 |
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学科 | マンガ専科 |
コース | プロデビューコース / マンガ家育成コース |
授業回数・時間 | 土曜日に1コマまたは2コマ |
学習期間 | 1年間 |
学費 | 要確認 |
校舎 | 東京 |
※2025年3月時点での情報です。
まとめ
社会人になってからマンガ家を目指すのは決して簡単な道ではありません。
だからこそ、プロのアドバイスを受けながら効率よくスキルアップし、マンガ制作に取り組むことが大切です。
マンガ専門学校には通学型とオンライン型があります。それぞれに利点がありますが、業界とのつながりを構築しやすい通学型がおすすめです。
また、基本的な技術が身についている方なら、専門学校ではなく漫画家のアシスタントになる道もあります。
アシスタントになれば、プロの現場で経験を積みながら技術を磨くことができます。
ただし、会社を辞める必要があるため、経済的なリスクを負うことになります。
一方で、現在は技術を学ぶ方法も、作品を発表する手段も多様化しています。
SNSやマンガ投稿サイトを活用することで、働きながらでもマンガ家を目指すことは十分可能です。
自分の環境に合った方法を選び、社会人としての経験を活かし、夢に向かって挑戦していきましょう!