声優になるには?声優になる方法を徹底解説
声優という仕事は非常に人気が高く、声優になりたいという若者は年々増える傾向にあります。
プロとして活躍している声優よりも、声優になりたい志望者の方が圧倒的に多いのが現状です。
それでも声優になりたいという本気の人たちへ、声優になるにはどんな方法があるのか、今の自分が何をすれば良いのか、以下に詳しく解説していきます。
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こちらの記事では声優・ナレーターとして活躍中の下山吉光さんにアドバイスを頂きました!下山さん、宜しくお願い致します!
声優・ナレーターの下山吉光です。この世界に入って20年以上経ちました。未だに声の演技に四苦八苦しながら自分の表現を追求しています。声優になるための道順に絶対はありません。この世界を目指す皆さんに少しでもお役に立てるアドバイスができればと思います。よろしくお願いいたします。
下山吉光
主な出演作:銀河英雄伝説Die Neue These[ナレーション ]/真・中華一番![チョウユ ]/劇場版メイドインアビス[花園の祈手]/ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて[ナレーション]/銀河英雄伝説[朗読]
声優になるには?4つの道順
声優になるにはどうすれば良いのか、基本的にはまず声優プロダクション(プロダクション)への所属を目指すことになります。
声優業界にはフリーの声優も存在しますが、アナウンサーと同じで知名度も実績もない声優が、いきなりプロダクションに所属せずにフリーランスで仕事をもらうことは不可能に近いと言えます。
プロの声優になるには声優プロダクションに所属して、マネジメントを受けて売り出してもらうことが必要になります。
それでは、声優プロダクションに所属するにはどのようなステップを踏めば良いのか、4つの道順についてそれぞれ詳しく解説していきます。
声優養成所
声優養成所とは、声優プロダクションが新人声優を育てるために運営している養成機関です。
声優養成所とプロダクションは併設されていることが多く、プロダクションのマネージャーは常に声優養成所から新人を発掘しようと目を光らせています。
声優養成所に入るには基本的にオーデションを受ける必要がありますが、声優養成所によっては大半の受験者が声優未経験者ということもあります。
オーディションは高倍率の声優養成所もあれば、学費さえ払えれば合格できるような声優養成所もあります。
学生から社会人まで、声優になるには最も一般的と言えるルートです。
声優養成所では、発声や滑舌などの基礎訓練から、演技やアテレコのような実践的なレッスンまで受けます。
1週間のレッスン時間は2時間から5時間程度という声優養成所が多く、養成期間は1年〜2年となっています。
私が声優養成所に通っていた頃はアニメが好き、表現することが好きという人が多かったですね。芝居も頻繁に観に行っていました。少しでも仕事現場の雰囲気を知りたかったので、先生にいっぱい質問をして、仕事場のイメージを掴んでおこうとしていましたね。
声優養成所によっては養成期間の途中であっても、実力が認められれば仕事をもらってデビューできることもあります。
養成期間を終えると、声優プロダクションへの所属をかけたオーディションを受けて、見事合格すれば声優プロダクションに所属となります。
なお、プロダクション所属にはプロの声優として積極的なマネジメントを受けられる「正所属」と、研究生のような扱いの「準所属」などがあります。
準所属は預かりやジュニアとも呼ばれ、マネジメントを受けて声優の仕事をもらえますが、声優だけで食べていくには厳しい収入となります。
声優プロダクションによっては準所属の声優はレッスンを無料で受けられるところもあり、正所属を目指してさらなる技術の向上を目指します。
私は養成所生の時に初めて仕事をもらいました。卒業後オーディションを経てジュニア所属となりましたが、ありがたいことに早い段階でアニメや外画のレギュラーのお仕事を頂戴できました。現場に出て諸先輩方のお芝居を生で拝見して初めて、今の表現力じゃこの世界で通じないということを痛感しました。そこで初めて人生をかけて本気で声優業に向き合うようになった気がします。
声優専門学校と一般企業校
出典:アミューズメントメディア総合学院公式サイト
声優になるには王道ルートが二つありますが、一つは声優養成所への入所、そしてもう一つが声優専門学校への進学です。
現在プロとして活躍している声優の大半は、声優専門学校か声優養成所を経由しています。
声優養成所はプロダクションやプロダクションが運営する養成機関ですが、声優専門学校は"学校"です。
声優養成所は週に1回〜3回程度通うのが一般的ですが、声優専門学校は全日制で通うのが一般的です。
声優専門学校の方が授業のコマ数が圧倒的に多くなるので、声優未経験者で一からしっかり学びたい方に人気があります。
また、国から認可を受けた学校法人が運営するのが専門学校なのに対して、民間企業が運営しているのが一般企業校と分類されます。
専門学校と一般企業校にはそれぞれメリットデメリットがありますから、声優の学校を選ぶ際には参考にしましょう。
声優専門学校は声優養成所に入るための準備段階という位置付けをされていることが多いですね。在校時にデビューしたり、声優養成所を飛び越えて所属となる人もいますが、ごく少数ですね。声優専門学校は声優事務所や附属養成所の詳細な情報を集めながら、進路を絞り込む場所とも言えると思います。
オーディション
オーディションで素人がいきなり声優になるには天性の才能が必要ですが、見事に合格を勝ち取ったら、一気に有名声優への道を駆けあがれるチャンスがあります。
声優のオーディションには、声優プロダクションによる所属オーディションと、映画やアニメに出演する声優の一般募集のオーディションとがあります。
声優未経験ながらオーディションを受けて、プロの声優としてデビューしたという有名声優もごく僅かながらいます。
しかしながら、オーディションから声優になれる可能性というのはかなり低く、よほど輝くものがない限りは、未経験から声優になるというのは難しいと考えた方が良いでしょう。
その状況でも審査員に合格させたいと思わせるような、何か強い魅力を持っていなければオーディションから声優になることはできません。
声優は声が特徴的だからと言ってなれるものではなく、スキルや演技力も必要となる仕事です。
それらを磨くためにも、声優になるには声優養成所や専門学校を経由するのが一般的でありおすすめです。
また、過去には、一般公募の声優オーディションとして受験者を集め、受験料を取るだけで合格者は出さないような詐欺オーディションがあったことも報告されています。
声優の一般公募オーディションを受けるのであれば、知っているアニメ制作会社や声優プロダクションの名前があるか、申し込み前に必ず確認するようにしましょう。
俳優やタレントからの転身
最近はアニメ映画の声優にタレントや俳優が抜擢されることも多くなりましたが、タレントや俳優から声優への転向を目指すのも、声優になる方法の一つと言えます。
しかし、タレントや俳優が声優の仕事のオファーを受けようと思ったら、まずは本業のタレントや俳優として有名になる必要があります。
声優になるには並々ならぬ努力と運が必要ですが、タレントや俳優になるにも同じことが言えます。
その点から考えると、声優になるには少し遠回りの道とも言えます。
学生から社会人まで〜声優になるために今やるべきこと
声優になることを目標としている方には、学生から社会人まで様々な立場の方がいることでしょう。
将来声優になって夢を叶えるためには、今なにをやるべきなのか?小学生から社会人の方までそれぞれ解説していきます。
小学生
将来は声優になりたい!声優になるにはどうすればいいんだろう?とお考えの小学生もいらっしゃるでしょう。
まずはたくさんのアニメや映画を見たり、たくさんの本を読むことから始めてみてください。
また、お父さんやお母さんに早いうちから相談することが大切です。
声優になるには厳しい道を進むことになりますが、親は子供を心配するものです。
小学生でも入れる声優養成所(せいゆうようせいじょ)は少ないですが、インターナショナルメディア学院は小学生でも通うことができます。
たくさんの若い声優が活躍している声優養成所なので、興味がある方は資料(しりょう)を取りよせてみましょう。
声優は声がカワイイというだけでなれるものではなく、しっかりとした練習が必要なお仕事です。
最近では小学生で活躍している声優も少なくはないので、できるだけ早く声優の勉強を始める方が良いでしょう。
また、なかなか売れない子役タレントが、声優に転向(てんこう)して成功するケースもあります。
声優以外のお仕事にも興味があるなら、子役タレントのプロダクションオーディションを受けてみても良いかもしれません。
一番大事なことは友達とよく遊び、よく勉強して、よく笑い、よく食べて、よく眠ることです。つまり毎日を楽しむことです。楽しいことやワクワクしたことが将来の声優としての演技力に結びつくと思います。あとは、日本語に強くなるために、国語の教科書を音読したり、読める漢字を増やしたりしておくと良いですよ。
中学生
将来は声優になりたい!声優になるにはどうすればいいんだろう?とお考えの中学生の皆さんは、まずはご両親に少しづつでも相談してみましょう。
そして、多くのアニメ作品や映画を見て、漫画や小説をたくさん読むことを心がけてください。
声優になるには、声だけでキャラクターに命を吹き込む演技力が必要となります。
学校に演劇部があれば、そこで学ぶことは声優になるために必ず役立つでしょう。
中学生を受け入れている声優養成所は限られますが、中には中学生を対象とした声優養成コースを設置しているところもあります。
興味がある方は資料請求をしてみて、ご両親に声優になりたい思いをじっくり聞いてもらいましょう。
私は親の影響でよく映画を観ていました。声優になるためには日常を楽しむことが大切です。思春期を迎えて複雑になってくる友達関係も自分を成長させるチャンスだと思って、色々なことにチャレンジするべきだと思います。
高校生
高校生のあなたが声優になるには、おすすめできるのは以下の3つのルートです。
高校卒業→声優養成所へ入所
高校卒業→声優専門学校へ進学
高校卒業→大学と声優養成所or専門学校のダブルスクール
上記のうちどれが良いかは色々な考え方がありますが、最もおすすめしたいのは大学とのダブルスクールです。
声優養成所には週1〜2回レッスンのところが多く、声優専門学校にも夜間コースや土日コースを設けているところがあります。
週1回のレッスンであれば、大学に通いながらバイト代で授業料を支払うこともできます。
また、大学に通って色々な経験をすることで、演技の幅や想像力が広がります。
さらに、声優になれなかった時の保険にもなります。
声優になるには運も必要なので、声優になれなかった時の道を考えておくことも大切なことです。
まだ高校1年生ということであれば、ぜひ演劇部に入って演技力を磨いてみましょう。
声優に求められているものは可愛い声や個性的な声ではなく、キャラクターを演じる演技力です。
また、ご両親と相談してみて可能であれば、声優養成所に通ってレッスンを受けることも検討してみましょう。
声優プロダクションに所属となりデビューするまでには、どんなに短くても1年以上は声優養成所に通った人がほとんどです。
若いうちから声優デビューして活躍するためには、高校生のうちから声優養成所に通う方が圧倒的に有利になります。
私は17歳から声優養成所に通い始めました。当時その養成所は日曜日だけのコースがありました。一番年下で芝居経験もゼロだったので、他の生徒の芝居をよく観察していました。あらゆる所からヒントや演技の引き出しを得ようと、目をギラギラさせていたような気がします。舞台や映画もたくさん観ましたね。
大学生
大学生のあなたが声優になるには、まずは大学と並行して声優養成所や声優専門学校に通って、本格的に声優の勉強を始めることをおすすめします。
声優養成所には色々な年齢の人が通っていますが、特に多いのは18歳〜25歳くらいの世代です。
大学生であればちょうど同世代の人も多く、声優養成所に通い始めるには適齢期と言えます。
声優になるには若い方が有利なので、今あなたが大学生で声優になりたいということであれば、少しでも早く声優のレッスンをスタートさせることをおすすめします。
私の友人で今大活躍しているとある声優は、大学と声優専門学校をダブルスクールしていましたね。経済力が必要になる方法ですが、恵まれた環境にあぐらをかかず、しっかりと両立させていたようです。大学時代に培った人間関係や社会経験も声優として大いに役に立つと思いますよ。
社会人
あなたが会社員やフリーターであっても、声優になるには遅すぎるということはありません。
小林裕介さんや諏訪部順一さんのように、社会人として仕事をしながら、声優養成所や専門学校に通ってデビューした声優はたくさんいます。
20代で会社員やフリーターをやっているあなたが声優になるには、少しでも早く声優養成所や専門学校に入って、本格的な声優のトレーニングを受けることです。
声優養成所は週に1回から通えるので、仕事が休みの日に習い事程度のお金で通うことができます。
また、声優専門学校の中には、社会人でも通えるように夜間や土日コースを設けているところもあります。
社会人から声優になるには、まずは声優養成所や声優専門学校について調べて、自分に合った声優養成所や専門学校を見つけましょう。
仕事が忙しくて声優養成所には行けない、お金がないから専門学校には通えない、それは夢を諦める言い訳にしかすぎません。
夢は自分から逃げて行くことはありません。
20代で社会人のあなたが声優になるには、まずは行動することが何よりも大切です。
私が通っていた声優養成所には働きながら通っている人もいました。早い段階から声優のレッスンを受けた方が良いと言われますが、ある程度社会人を経験してきてから声優になられた方の人間力や引き出しの多さも素晴らしいと思います。その点、スタートが早い遅いはどちらが良いとも一概には言えないところです。
声優は声に特徴がないとなれない?
声が低い、声が可愛くないという理由で、自分は声優になりたいけどなれないと考えている人もいるかもしれませんね。
しかし、声優になるには声が良いことは必要ではありません。
確かに他の人には無い特徴的な声の持ち主は、声優になってからはそれが武器になることはあります。
しかし重要なのは声質ではなく、しっかりとした発声や発音、そして音圧と言ったもので、それらはトレーニングを積むことで鍛えられるものです。
そして、声優に求められている1番大事なものは、声の可愛さやカッコよさではなく演技力です。
身体を使った表現ができない中で、どれだけ声に感情をのせて、キャラクターに命を吹き込むことができるのかが大切です。
また、プロとして第一線で活躍している声優は、色々な役を声色を変えて演じ分けています。
声が低い、声が可愛くないなどは全く関係のないことで、1番大切なのは演技力です。
もしもあなたの声が低く可愛くない声なのであれば、低い声で可愛げのないキャラを演じられるのはあなただけなのです。
私も以前は声に特徴も何もありませんでした。訓練することによって、いかに声優として「使える」声になるかを日々研究していましたね。声や演技が視聴者にどう聴こえ、どう感じさせるかというのは声質の問題ではなく、その役に対する想いで決まると思っています。
声優になるには演技力が必要!
声優になるために最も重要なこと、それは演技力です。
「声優は俳優である」というのは声優業界ではよく耳にする言葉ですが、その言葉の通り声優の仕事は演じることです。
自分の姿が映らない状態で、マイクを通した声だけでキャラクターの感情を表現する、息づかい一つにも演技力が求められます。
そのため声優養成所や声優専門学校では、授業に必ず舞台演技やエチュード(即興劇)というものがあります。
演技力は様々な経験を積むことや、たくさんの作品に触れて感情表現の幅を増やすことでも養われますが、やはり1番良いのはプロの指導者から直接教わることです。
演技力というものは一概には言えませんが、日々の体験・経験・観察から生み出されることが大半です。良いアニメ・ドラマ・映画・舞台等々、色々なジャンルのものを観て自分の感性を育てることが重要です。また、美味しいご飯を食べる、良い本を読む、旅行に行くといった「日常」を楽しむことが大事です。良い「日常」を過ごしてください。
声優は可愛くないとなれない?
声優は基本的にアフレコが仕事になりますから、顔や容姿が良くなくとも声優になることは可能です。
モデルやアイドルとは違って、世の中の全ての声優が可愛い、カッコいいわけではありません。
しかしながら"顔がいい"というのは声優になるには、また声優になってから武器になることは間違いありません。
最近は声優がファンサービスを行なったり、アニメ主題歌でCDデビューすることも多くなりました。
人前に出ることも多くなった声優ですから、顔や容姿が優れているのは声優を目指す上で強みとなるでしょう。
これは若い人は気になりますよね。でも男女問わずメイクの勉強をしたり、どういう服が似合うのか探ってみたりと出来ることは山ほどあります。声優と一括りに言っても様々です。私はあまり人前に出るのは得意ではありませんが、ファッションは好きなので洋服・靴等拘ってはいます。日常のオシャレを楽しむことも演技の引き出しを増やすために大切なことです。
プロの声優になるには本気の気持ちが必須
声優になるということは、俳優やタレントと同じく芸能人になるということです。
声優を目指す人はたくさんいますが、夢を手にする人は一握りです。
長い時間とお金をかけて努力しても、実際に声優になれるかどうかは分かりません。
プロの声優になるには、どんなに苦境に立たされても決して心折れることなく、最大限に努力し続けること、そして声優になりたいという思いを強く持ち続けることが大切です。
多くの新人声優を見てきましたが、芝居は皆さん上手です。それでも何年か先には多くの若手が業界を去ります。残れる子と去っていく子、その違いは何なのか明確にはわかりませんが、やはり気持ちなのかなと思います。残っている子は総じてメンタルの強い子が多い気がします。競争社会の声優界で気持ちで負けないことはとても大切だと思います。
腹式呼吸
声優養成所や専門学校でまずはじめに教わることは腹式呼吸です。
長いセリフや大きな声で発するセリフなどは、腹式呼吸が出来ているか出来ていないかで大きく違います。
腹式呼吸は発声の基本で、声優になるには必ず身につけなければならないスキルです。
鼻から息を吸ってお腹から声を出せるように、今から腹式呼吸を練習しておくと良いでしょう。
正しい腹式呼吸が出来ていないまま、喉を使った発声ばかりしていては、喉がつぶれてしまう可能性があります。
発声のトレーニングをするのは腹式呼吸ができてから、できることなら声優養成所や専門学校に通ってプロから正しい腹式呼吸と発声を教わりましょう。
私も声楽の先生に師事して発声を練習しました。私の声は発声練習で作ったものです。声は生まれつきのものなので変えようがないという考えは間違いです。声の出し方、息の使い方は声優にとって一生必要になることです。なるべく多くの時間を発声練習に費やしてください。
標準語と正しい日本語を身につける
声優の仕事は大半が東京に集中していて、声優になるには標準語が絶対条件となります。
リアルな関西弁でアフレコができるのも強みではありますが、声優として長く仕事をやっていくつもりなら標準語は絶対条件です。
地方から声優を目指すと、方言は誰しもがつまづくところですから、今のうちから標準語で話すように心掛けておくのも良いでしょう。
また、声優の仕事にはナレーションやアナウンスなどもありますが、それらの仕事では正しい日本語のスキルが求められます。
正確な日本語を今のうちから勉強しておくことをおすすめします。
横浜出身の私はアクセントには苦しみませんでしたが、逆に方言という武器を持っていなかったので、方言を喋れる人を羨ましく思っていました。標準語に関してはアクセント辞典等を活用して改善していきましょう。無声化が出来ない人もいますね。しっかりと訓練して標準語・無声化をマスターして下さい。
滑舌練習
声優養成所や声優専門学校では、基礎トレーニングとして滑舌の練習が必ずあります。
外郎売りや早口言葉は自宅で一人でもできるので、今のうちから練習を始めておくと良いでしょう。
ちなみに外郎売りとは、歌舞伎に出てくる長い台詞の一つで、昔から役者や声優の練習に使われることの多いセリフです。
滑舌は骨格や歯並びによって向き不向きがあるものですが、練習の積み重ねで着実に上達するものでもあります。
また、漫画や小説を声を出して読んでみるのも良い練習で、滑舌だけでなく感情表現を養うこともできます。
さらに、好きなアニメを見ながらセリフを真似てみるのも良いことで、プロの声優の話すテンポや間の取り方を自然と身につけることができます。
とにかくたくさんの言葉を発すること、それこそが声優になるには必要なことと言えます。
外郎売りは俳優修行の基礎中の基礎、私も毎日練習していました。個人的には外郎売りは早口言葉ではなく、滑舌を良くするために活用するのが良いと思います。アニメの台詞を真似てみるのは良いことです。「学ぶ」とは「真似る」から得られるものです。
読書
声優になりたいという方には漫画やアニメが好きな方が多いかと思いますが、プロの声優になるには小説を読むのも大切なことです。
小説は漫画やアニメ以上に想像に委ねられる要素が大きいので、読書することで想像力が養われます。
声優は台本を渡されたら、台本に書かれたセリフに感情をのせるのが仕事です。
このセリフはどんな気持ちで放たれたものなのか、常に想像して考える力が必要になります。
中学生や高校生であっても読書は誰にでもできますから、将来声優になりたいということであれば、たくさんの本を読んでおくことをおすすめします。
読書は想像力を養うと共に、日本語を多く知ることができます。日本人だから日本語が喋れるのは当たり前と思うかもしれませんが、知らない言葉、読めない漢字は沢山あるはずです。私はよく新聞を声に出して読んでいました。自然と難しい漢字も読めるようになるし、時事ネタも覚えられて一石二鳥です。「言葉」ともっと仲良くなりましょう。彼らは声優にとって一生の友達です。